将棋のソフトかぁ

http://www.asahi.com/science/update/0505/TKY200805050175.html

印象的な記事だけど、将棋アルゴリズムにおいて現れる人間的特性がいくつかあって、そこが抜け落ちているので考えてみた。

一般的によく言われている話だが、コンピュータと人間では、人間の方が計算能力は高いと考えられている。2手3手程度先ならば、コンピュータは漏れがない分だけ正確であるが、30手40手先、つまり、勝負がどのような形で決戦に持ち込まれるかという場面を想像し、それに従って正しい行動をとることがコンピュータは実質的にできないので、要するに、2手3手において漏れがないように訓練された人間にコンピュータは手も足もでないというわけである。時間をかければかけるだけ漏れがない手を実行することが出来るので、人間の方が一般的には強いと考えていいだろう。

ここからは、自分が考えていること。
人間とコンピュータでは、さらに、手の決定というプロセスの違いを面白いと考えている。人間は、別の人間と一緒にどのような手を実行するべきかを考えたときに、さら強くなるのが一般的。新しい視点、アルゴリズムが比較したときに、何らかの基準において優位であったときに、吸収することが出来るのである。コンピュータは、2つのソフトウェアを簡単に連結できるだろうか?2つに考えさせて、どちらが有利なのか、選択できるのだろうか?そこが、多分、人間とコンピュータにおける最大の違いなのではないか、最近はそう考えるようになってきた。コンピュータとか、ほんとどうでもいい作業しか出来ないということがよくわかる。いや、だからこそ、ソフトウェアエンジニアにはやりがいがあるのだけれどもね。