地獄への道かどうかなんて、いつまでも分からないものさ

地獄への道に関しては、確かにそうなんだろうな〜と思うけど、本当にそれが地獄への道になるかどうかは議論に議論を重ねるべきだと思う。というか、議論を重ねたところで本当に地獄と認定できるかどうかすら怪しい。

ベンチャーを促進したいという善意は上々。しかし単に大学院定員を膨らすだけでは「間違い」であって、深刻なポスドク問題を生み出しました。
2008-05-11

ポス毒(あえてこう書こうw)システムは、本人たちにとっては問題かもしれないけれども、周りの人間にとっては実は幸せになる面も多くあった。というのも、教育の世界は、常に人手不足で、教授だって研究したいのに学生の面倒を見なくちゃいけないので、手伝いとしてのポス毒は便利。修士の研究生からすれば、博士以上の人間と研究の議論を出来るのはとても貴重。学生にとっては、ちょっとした風変わりな人で、人生においては交わっておいて損のない人になる。
つまり、色んな人が幸せになるシステムであって、これをいたずらに批判するのはどうなんだろうと思わないでもない。確かに、今現在のポス毒を経た人たちが不幸になりやすい現実は問題があると思う。でも、制度自体は全く問題がないし、幸せになる人の数も圧倒的に多かったりする。最初の「間違い」は確かに間違いであったけど、実は多くの人がその恩恵を受けている現実もあったりする。
本当はシステムの問題ではなくて、雇用側の認識の問題とか、上が詰まっちゃっててどうしようもない上に使えもしない教授/研究者連中をとっとと解雇できない国の研究機関、大学が悪いんであって、システム自体にはそんなに問題はなかったと思う。
とここまで書いてきたけど、この記事の本筋とは違ったかもしれない。ぐだぐだと書いてきたけど、僕はポス毒システムを支持しているし、だめだめ博士課程の人間を救うことに焦点を当てる必要はないと思っている。やれる奴はどんな場所でもやれるしね。というか、そもそも博士課程以降が茨の道なのは百も承知でいてくれないと困るよ。