何を意図して書いているのか、実は気になる

ブログを読んでいて、内容が一番気になるが、それ以外にも書き手の意図が気になったりする。煽るためなのか、フィードバックを得るためなのか、反応を見るためなのか、楽しんでいるのか、多分、ブログもメディアとして強く意識されるようになってきていると思うので、それなりに他の人に読まれているだろうと推測できるブロガーほど、内容を注意して読まないとミスリードされる可能性が強いなぁと思っていたりする。

一番やっかいな記事は、就職活動に関するものだと思う。就職活動のアドバイスをブログに書いている人がいるけれども、どういう意図を持って書いているのか、よく分からないことが多い。よく分からないとぼかしたけれど、つまり、学生に対していらんことをいう神経が分からないと強く表現してもいいかもしれない。人によってどうとでも解釈しなければならないある種とても複雑な問題を、簡潔に割り切っているように話すのは、どうしても裏に意図が隠されていると思ってしまう。(あるいは、全く何も考えていないか、なんでしょう。)

面接のことは、最終的には面接官と学生の間にしか分からない問題であって、どう逆立ちしても本来的にはアドバイスしようがない問題だと思っています。それに、いらんこと学生に言っても学生には学生の立場があるから、多分、ブログじゃ伝えたい核心があっても伝わらないですよ。

面接で「当社は正直、第何志望ですか?」と聞かれたら - novtan別館
学生に向けてテンプレートのごとく責任感のあるアドバイスをするというなら、「最初から熱意満々にしておいて、うそでいいから第一志望っていっておきましょう」がおそらく正しい。演技できない人もいるかもしれないからそれでも100%ではないが、そもそも演技できなきゃ面接は乗り切れない。意図していない、悪意が微塵もない矛盾は、面接中にはよく発生するものだ。それは仕事中でも同じで、なくなりゃしない。「第一志望ですか?」といったようなくだらない質問をするのは、つまり、そういう矛盾を意図的に引き起こしてやろうという悪意であって、社会的には認められる活動では全くなく、しかし、企業として考えたときは、これぐらいの質問に対して平気でうそついてくれないと困るんだけど、というのが本当のところ。うそではないことばだとか、相手のことを好きになるなんて、きれいごとは嫌いでございます。

自分を売り込むのは自分 - 雑種路線でいこう
そういう点では、泣き言をいっても自分しかいないんだ、というアドバイスの方が共感を持てる。だって、最終的にはそういうことなんだもん。

とはいえ、参考にさせていただいた記事は、100%間違ったアドバイスじゃないんだよね〜。ひとつの真理でもある。だからこそ、アドバイスを鵜呑みにした学生にとってたちが悪い瞬間があるということを、アドバイザーに伝えたいわけでもある。これがこの記事の意図であったりする。まあ、どうでもいい意図ですがw